原爆忌

今日は広島の原爆で命を落とされた人々を慰霊する日だ。

俳句の季語では原爆忌。でも今のわたしにこの季語を使う技量も才覚もない。

それでも朝からずっとテレビで見ていて気になって仕方がないので、ブログに書いておこうと思った。

小学生の時、両親と広島へ旅行した時、平和祈念館へ行った。あまりのショックで気分が悪くなり、外で休憩していた。そこへアメリカ人(たぶん)の旅行者が数人、普通の顔をして、何か話しながら通り掛かった。わたしは心の中で彼らを拳骨でぼこぼこに殴った。あなたたちの仲間がこんなことをしたのに、どうしてここに来られるの。どうして平気な顔してられるの。

何も知らない小学生の偏見だ。彼らは自分の国の過ちを、しかとその目で見ようとしていたのかもしれない。

タイムマシンがあれば原爆投下を防げるかもしれない。しかし、そうすれば誇り高き日本人の多くが自決した可能性がある。

わたしには亡くなった赤ちゃんからお年寄りまでの多くの方々の冥福を祈ることしかできない。

今、広島には娘の一家が住んでいる。もう、家を買い、広島に骨を埋める覚悟なのだ。広島はよい街だ。74年の間に広島の人々は故郷を立派に立て直した。

 

もう二度と、二度とあのような日は来ませんように。