「ハンターズムーン」

はい、さっき俳句教室の句会から帰って来ました。

今日は5句出しの句会で、1句並選、2句特選でルンルン。

選に漏れた2句のうち1句は、まあ擬人化がすこし強すぎるくらいで、そんなにひどい出来ではなかった。

 

問題は最後の1句。

 

実は前から詠んでおいていた「八日月」と言う季語を使った句を出すつもりだった。

で、月齢カレンダーで10月の月を調べたら、昨日20日は満月で、しかも「ハンターズムーン」って書いてあった。これによるとネイティブ・アメリカンの部族は満月に名前を付けていて10月は「ハンターズムーン」と呼んで、厳しい冬に向けて狩をして肉を蓄えたらしい。

説明読んだだけでハンターたちが月明かりの中、狩りをしている映像が浮かんじゃったんだよ。

 

「八日月」、今月は1週間ほど前に終わってるのは分かってたんだけど、まあ「月」という大きな季語は8月から10月まで使えるから、こっちにすべきだったんだ。

 

でも、わたしは頭ん中で狼みたいに満月に向かって吠えていた。

「ハンターズムーン」

 

で、きっとだーれも知らないだろうけど、この言葉、使いたくって、でもこれは季語ではないから、ほかの季語を探して、けっこうな努力して、行きの電車の中まで考え続けていた。

教室でも引き続き悩んだけど、ちゃんとした句にはならなかった。

それなのに、わたしはこの句を5句のうちの1句として出しちゃったんだ。

 

みごとに誰にも触れてももらえず。

出した本人も、出句表の中にけったいな不完全なこの句を見つけた時、立っていた尻尾がひょろーんと下がった。

 

なぜ、わたし、せっかくの句会にこんなの出しちゃったんだろう。

わたしのアンテナは時々、こういうのに反応するんだ。

もういい加減、学ばないと。

時間と努力の無駄だ。

 

一体、この言葉の何がそんなによかったんだろう。

 

「ハンターズムーン」