半ちく

昨日、ようやく黒田杏子の句集と辻桃子の「あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか」を読み終えた。

黒田杏子の句集は気になる句をノートに書き写した。

辻桃子の本も鉛筆で線、いっぱい引いた。

 

理屈は分ってる。

 

問題は季語がスルッとわたしの中に入って、そこからスルッと形になって出てくるかどうかだ。

初めての季語でもありきたりの発想しかできない時もあれば、何度目かの季語でも向こうからわたしの中へやってくる時もある。

その逆ももちろんある。

いずれにしても、うーんと頭を抱えて考えこむときはダメだってことだ。

他の句を作り始めるほうがいい。

その季語の句は、また改めて季語を見に行ったり(見られる物だったらね)、例句を読み直したりして、仕切りなおす。

 

ところが、しつこいわたしは1度引っ掛かると、なかなかそこから引き返せない。

時間掛ければ掛けるほど、句は出来ず、イライラは募る。

 

諦めが悪いんだ。

気持ちを切り替えるのが苦手。

 

でも、投句には〆がある。

切り替えてほかの句を考えないと、遅れてしまってお世話係の方にご迷惑になる。

 

で、やむを得ず半ちくな句を出す。

 

こういうのを繰り返すしかないんだろうな。

多作多捨してると、捨てる方が多すぎて、句会に出すものがなくなる。

 

スタートは60(歳)過ぎと遅くとも、若い人にはない何んかいいものがあると信じたい。

 

がんばれ、わたし!