養生
22日から24日の2泊3日、滋賀県へ行った。
旅行と言うより、抜けきらないコロナの倦怠感を少しでも減らそうと養生するためだった。
だから、22日は着いてもどこへも行かず、ずっとお部屋の窓から道一本へだててすぐの琵琶湖を見ていた。
竹生島と何本もの長い堤防の線が琵琶湖に表情をつける。
久しぶりに俳句が詠めそうな気がした。
未完成がいくつかだけ。
それでも2カ月ぶりの句だ。
嬉しかった。
ご馳走をいただき、お酒を楽しんだ。
久しぶりに美味しいって思った。
寝る前に大浴場へ行ったら、貸し切り状態で一人っきりだった。
相方は早々とテレビを見ながら眠ってしまってたので、わたしはいつものように12時に導眠剤と安定剤を飲んで、ベッドに入った。
でも、眠ったような眠れなかったような感じだった。
翌23日、7時前にあきらめてごそごそ起きたら、相方も起き出した。
早めの朝食をいただき、お土産を少し買って、バスで駅へ。
そこから2軒目へ北周りで行く予定だったのが、ポイントの故障か何かのせいで、来た線を山科まで逆行し、そこから北向きに行くことになった。泣く子とJRには勝てない。
2軒目の方が新しくて大きかったが、琵琶湖は遥かむこうだった。
俳句の種を探したがなかなか見つからない。
あきらめて、トランプや将棋などを貸してくれると書いてあったので、花札を借りて相方と二人で遊んだ。いつも通り、わたしの負けだったけど。
ここの方が食堂もりっぱで華やかだった。でも、内容は1軒目の方がわたしは好きだった。久しぶりに飲んだワインが美味しかった。
クリスマスイブからコロナでお正月もなかったから、2軒のご馳走はわたしの目も口もおなかも楽しませてくれた。
で、この日は前夜、あまり眠れなかったので、11時半にはお風呂も済ませ、薬も飲んで、早めに寝ようとした。でも、浅い眠りで、起きた時も軽い頭痛がした。
24日朝、わたしが生あくびをしていると、相方が部屋の露天風呂に入ってきて「体を温めたら、すっきりするよ」と勧めてくれた。
入ってみたら、朝湯ってほんと、気持ちがよかった。
お化粧をして、ゆっくり目に朝食会場へ行った。
もうすいていて、のんびり朝ご飯をいただき、お土産物屋さんで自分たちのお土産を少し買って帰途についた。
この時にJRが遅れだしていたのが、後から日本中で雪が降る寒い日々の先駆けだったんだ。
わたしたちが大阪にお昼過ぎに着いたら、うんと北にある滋賀より寒かった。
夜、ベランダとリビングの間のガラス戸の内側がびしょびしょになり、何度もタオルで拭いた。
昨晩は結構眠れた。
でも、朝から寒くて、外に出るのに勇気がいった。
せっかく養生に行ったのに、また、お家にこもってしまうよ。
自然にはかなわないし、身体もまた、自然の一部なんだ。
逆らうことはできない。