ちょっと早いクリスマスプレゼント
一昨日の木曜のN教室へ行くつもりだったんだけど、大阪もコロナ新感染者数がどんどん上がってきていて、ビビりのわたしは街へ出られなくなった。
で、前日、お世話係のKさんに携帯のメールで投句させていただいた。
木曜の夜、Kさんは早速、結果を知らせて下さった。
5句出しで、特選1,並選2。
特選はかなりモダーンな句で、認めてもらえるか無視されるかのどちらかだと思っていた。
クリスマスイヴに指輪のはずでした
くりすますいぶに ゆびわの はずでした
「クリスマスイヴ」は仲冬の「クリスマス」の傍題。もらえなかった、もしくは受け取ってもらえなかった指輪と、クリスマスイヴの華やかさの対比、二人の感情のもつれなんかを背景に、色んな想像が出来て面白いかと。
先生も面白がってくださったんだろう。
並選の2句のうちの1句。
山茶花やつぼみの先の赤暗し
さざんかや つぼみのさきのあか くらし
「山茶花」は冬の初めの季語。濃い緑の葉の影に小さなつぼみが見えているのだが、その先の赤い色を暗く感じた。
先生の訂正、ではなく「僕だったらこっちの字にする。好みの問題だからどっちでもいい」とおっしゃったらしい。
山茶花やつぼみの先の赤昏し
そうだ。こっちの字の方がわたしの感覚にも近い。こちらにさせていただきます。
並選のもう一句。
安全靴底冷え堪え町工場
あんぜんぐつ そこびえこたえ まちこうば
「底冷え」は冬の季語「冷たし」の傍題で、相方の実家の鉄工所の様子を思い出して詠んだ。
先生は順番を入れ替えた方がよいとおっしゃったそうだ。
じゃあ
町工場安全靴の底冷えし
とか
底冷えの安全靴や町工場
とか、どうかしら。
いずれにせよ、3句入選はありがたく、先生からちょっと早いクリスマスプレゼントをいただいた気分です。