日の目を見る

月下美人の句をいろいろ考えている。

オレンジさんの写真は美しくて妖しげな雰囲気さえ感じとれた。

ただ、香りが分からない。当たり前だが。

歳時記の例句を見ると香りに関する句が多い。

わたしは視覚でがんばろう。

 

今朝、H句会の会報がパソコンに届き、5句中、主宰の並選2,先生の並選2いただいた。ただし、1句はお2人とも採って下さったので、5句のうち3句が選に入ったということだ。

問題が1つ。

選に漏れた2句が、自分で気に入っていると言っていた2句なんだ。

 

どこが間違いか、いろんな角度から見直したが、わからない。

これはほかの方々の句の方がよくて、わたしのはそれに及ばなかったということだ。

好みの問題でもある。

それでも、2日前に書いたように、この2句はわたしの大事な子たちだ。

一応、読んでやってください。

 

母刀自の胎児のごとく夏蒲団

ははとじのたいじのごとくなつぶとん

 

ひきこもり3年となり海月浮く

ひきこもりさんねんとなりくらげうく

 

1句目、季語は夏蒲団。

刀自は年嵩の女性のこと。母に敬意を表して。

年老いた母が夏蒲団の上で胎児のように身を丸めて眠っているさまを詠んだ。

 

2句目、季語は海月。

3年間引きこもりを続けている人と、海月が海中に漂っているさまを、取り合わせの句として詠んだ。

 

読んで下さってどうもありがとう。

この子たちも日の目を見ることができた。