楽しみ
今日、心療内科へ行こうと信号を渡った先の道の隅で、携帯で話をしている男性にふと目がいった。
I君だ。
真っ黒に日焼けして丸坊主でみっしり太っている。
彼はわたしに気付き、携帯で話しながら会釈した。
わたしはVサインして傍を通り過ぎた。
診察が終わってから相方に電話して、スーパーのパン屋さんの前で待ち合わせ買い物をして帰った。
買い物を冷蔵庫にしまい終えて、ふと見ると、わたしの携帯のLINEにI君から「こんにちは。先ほどはご挨拶も出来ずすみませんでした」と入っていた。「Yさん(相方のこと)もお元気ですか。云々」最後は「お会いできるのを楽しみにしてます」とあった。
相方にも見せて、I君、元気そうでよかったと喜び合った。
彼はわたしたちが元、住んでいたところのご近所さんで、もう30年ほどのお付き合いだ。
当時、彼は高校時代のサッカー部の仲間たちと子供たちのサッカークラブを立ち上げようとしていた。
相方はPTA 会長の翌年、学校体育施設開放委員長をさせられていた。
それからのお付き合いで、サッカークラブが毎年、初夏にするバーべキュー大会や忘年会へ夫婦そろって招待された。
中心になる30台のお父さん方と狭い我が家で飲み会をしたことも何度もあった。
わたしたちがこのマンションに引っ越してからは8月1日のPLの花火パーティーの常連さん達だった。
でも、コロナ以降、連絡が途絶えていた。
9月末の相方の血液検査の結果がよくて、コロナが落ち着いていたら、一度彼と飲みに行こう。
先に1つ、楽しみができた。