保険屋さん
午前中に近くのスーパーから電話があり、取り寄せをお願いしていたHITACHIの純正洗濯槽クリーナー SK-750が届きました とのこと。
さっきスーパーへ行って早速、買ってきた。
11時間コースでするよう、指示があった。今からすると夜中の1時過ぎに終わる。
ご近所や下の階の方にご迷惑になりそう。
明日にしよう。
実は一昨日の午後、わたしが契約している医療保険の担当者が変ったので、その人、Iさん、が挨拶にやってきた。
ドアを開けると、左足を包帯でグルグル巻きにされた男性が、マスクの下の笑顔が分かるような目付きで立っていた。
左足にカバーをして、手を消毒して「すみません。お邪魔します」とリビングへ入って来た。
「その椅子で大丈夫ですか」とダイニングの椅子を勧めたら「はい、ありがとうございます。ちょっと足首を捻ってしまいまして」と言って座り、名刺を出して「Iと申します。よろしくお願いいたします。」
相方も出てきたので、また、名刺を出して挨拶し直した。
それから、わたしの入っている保険の話や、相方の入っているよその保険会社の話など、嫌味なく説明したり、質問に答えたりしてくれてた。
わたしが、ふと、相方が亡くなった後、子供たちは遠くに住んでいるし、わたしが母のように認知症になったら と考えると、不安で仕方がない と言うと「こういう仕事をしていますと、奥様のような不安をお持ちの方々をたくさん見てまいりました」と言って、マスクの上の目をにっこりさせて言った。
「わたしの経験からしまして、そういう不安の90から95パーセントは杞憂に終わりますよ。まだまだ、お若いんだから心配なさるより、今をお二人で楽しく生きて下さい」
初めて会った50才の保険屋さんには、なぜか、わたしの不安をぐーんと溶かしてくれる力があった。
それから、相方が「君、その足、どないしたんや」と聞くと「ソフトボールで捻挫しまして」「え!ソフトしてんのか。どこのチームや?」
それから、彼らはソフトボールの話で盛り上がり、共通の知り合いもいたりして、結局、Iさんは2時から4時過ぎまでいた。
新しい保険を勧めもせず、まあ、勧めても、もううちにはそんな余裕もないことも分かったろうし、ただただ、Iさんという人を見せてもらった。
ホントに、彼のお陰で気持ちがだいぶ、楽になったよ。
ありがとう、Iさん。