俳諧味

2020年の春からコロナの蔓延により、いろんな人々にいろんな制約が課された。

わたしの俳句関係のお出掛けも同様だった。

 

一番中心となっているN教室は第1と第3木曜日、もう一つ、先生がなさっている教室のH教室は第2月曜日、吟行の句会N句会は第2水曜日、嘱目を持ち寄ってするH句会は第3火曜日と、全部で月5回あった。

それが一時はすべて中止になった。

20年の初夏からN教室は厳重な衛生管理の基で教室を再開した。H教室は21年の春から再開したり、また休みにしたりの繰り返しだった。N句会とH句会は全員、お世話係さんへメールや封書で5句投句して、主宰や先生の選を受けた結果が返ってくるというシステムだった。間でお世話係さん達がどんなに大変だったか。心から御礼を言いたい。お世話様でした。そして、ありがとうございました。

 

この春から、これらの句会が再開されたが、わたしは体調が悪かったので投句したりお休みしたり だった。

 

昨日、久しぶりにH句会へ参加した。

出席者は先生を入れて13名、投句者10名。5句掛ける23名で115句。

主宰がお休みだったので、先生がいつもより多めの40数句を選ばれた。

わたしの句が2句特選、1句並選を頂いた。

びーっくりだった。

まだ、主宰の選が後日、お世話係さんによってメールで送られてくるが、先生に選ばれるのは格別、嬉しい。

 

それだけでも特別な日だったのに、もっと素敵なことがあった。

 

お世話係のNさんを手伝って後片付けをしていたら、IさんというおじさんがNさんに「帰り、ちょっとだけ呑みにいかへんか。先生も来はるから」と言ったんだ。Nさんが「いいよ。僕も行く」と言うのに被せて「わたしも行きます」って言った。

結局、男性4人に女性わたしだけで、地階の居酒屋さんへ行った。

 

特別な話は何もないけれど、どこか俳諧味のあるくだけたお話で、しみじみ滋味があり、これも句会の続きだなあと思った。

 

こういう飲み会、2020年の1月以降、初めてだったんだ。

 

このようにして少しづつ、以前の句会に戻ってゆけますように。