いまだに

今週のお題「本棚の中身」

 

17年前にこのマンションに引っ越した際、前の家にあった本棚を置く場所がなかったので、ほとんどの本も本棚も処分してしまった。

リビングに神戸で見つけた素敵な水屋箪笥を置き、本来ならお茶のお道具を入れておくべき場所に、色々なもの、アクセサリーボックスやインテリアの小物、雑多なものの入った箱などを仕舞っている。その残りのスペースに本類をしまっているのだが、前の本棚の3分の一ほどしかない。

まず、そこへ地図やアルバム、辞典辞書の大物を入れると、またもや収納場所はぐんと減る。

残った所へ、うちの結社の月刊句誌がこの春までの5年分、入っている。

15センチ×21センチで厚さ5、6ミリ程だが、さすがに60冊ともなると嵩をとる。

おまけにどんどん増える予定だし。

で、普通の本は、文庫本が主だが、端に追いやられ、30冊程しかない。

いつぞやブックオフで買った又吉直樹の「火花」と「劇場」とあと数冊は、近いうちにブックオフに売りに行く。

谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」は何十年も前に買ったのを、今だに読み返す。

 

とまあ、貧相な本棚である。

 

で、終わる予定だったんだけど「いまだに」に引っかかっちゃった。

普通は「未だに」と書くんだろうけれど、この「未」の字は後に否定が来るべきじゃないのかな。

「未来」「未完」「未遂」「未開」「未熟」。

ちょっと思いつくものはみな「未だ~ず」の意味だ。

「読み返す」に続けたければ「今だに」か「いまだに」の表示の方がいいな。

古語の助動詞「だに」の意味の一つに「~でさえ」があるからこれだと思う。

 

はい、お疲れさまでした。