微妙

朝からすごい南風が吹き続けている。

こんなに続くのは珍しい。

これも異常気象なんだろう。

気にしても何のプラスにもならない。

マイナス思考へ引き込まれるだけ。

 

やんぴ!

(止めようという昔の関西弁だ)

 

昨日、Eさんへ電話をした。

彼女はJoeの英語の授業のお世話係をして下さってる方でわたしのあこがれの人。綺麗で優しくて頭がよくて、今度、生まれ変われるなら彼女のような女がいいと思ってる。

えっと、Joeは今、奥様とロンドンの子供さんたちの近くに住んでらっしゃる。

彼は生徒たちと会って授業が出来ない代わりに、月に一度、一人の生徒の質問に答える文章をメールで送り、そのメールをEさんがコピーして、封書で送って下さってるのだ。

 

今回の質問はJさんの "Have you come across a book that influenced you?" だった。

「あなたの人生に影響を与えるような本に出会ったことはありますか?」

Joeはこの質問に丁寧に美しい英語で答えて下さった。

A4サイズの紙に3枚ほどびっしりと、久しぶりの英語。

 

1冊めはW.H.Hudsonの"Far Away and Long ago" (A Childhood in Argentina)という本でJoe自身と同様のAnglo-Argentinaの生き様をえがいたもの。

もう1冊はThomas Mertonの"The Seven Storey Mountain" でこちらはを幼いころに両親を亡くし、破天荒な青春時代を過ごした後、アメリカへ渡り、カトリックに光を見出し、20世紀を代表する一人となった人の話だ。

 

実にJoeらしい2冊だ。

 

Eさんが「体調はどお?」と心配して聞いて下さった。

「6月になってずいぶん元気になりました。でも、やっぱり歳ですね。なかなか元に戻らない」と言った。

すると彼女は「今日と言う日は残りの人生の中で一番若いのよ」って。

「だから、まだまだ頑張れるわよ」って。

 

もちろん、励まそうと言って下さってるのは重々、承知だ。

 

でも、なんだか微妙な気持ちがした。