M君
去年の1月24日に書いた「トヨタの兄ちゃん」に今日、初めて会った。
相方が実家の溶接工場で働いていた頃、お義兄さんたちの乗用車をトヨタで買っていたそうだ。三男の相方はお義兄さんたちのお古に乗っていた。
もう相方が50才近くなったころ、実家の会社の担当をしていたのが彼が「トヨタの兄ちゃん」と呼ぶ、若き日のM君だった。
口八丁手八丁な男で、お客さんにもため口を利く。でも、出来る限りのサービスをしてくれる。
その人柄の良さと明るさでトントンと出世したみたいで、今は何軒めかの店長をしている。
結局、相方がトヨタで買ったのはパールちゃん こと、中古のアクアだけなんだけど、前のメルセちゃん ことベンツの相談にも乗ってくれ、それは親切だった。
たぶん、2人の馬が合うんだと思うけど。
今日、パールちゃんに久しぶりで乗った。すると、彼女は「携帯を家に忘れてきていませんか」と言った。パールちゃんは携帯電話と繋がっていて、ハンドルを握ったまま携帯に掛かってきた電話に応えることが出来る。わたしは不要なサービスだと思うけど。
えーっと、で相方は「おかしいな、持ってるのにな」と言った。
「あ、携帯、替えたんだ」
そうだよ、6月の初めに携帯会社も変えて、スマホも新しくしたんだ。
で、帰り道にM君が今、店長してる販売店へ行った。
わたしは彼の話は山盛り聞いていたが、会ったことがなかった。
どんな男なんだろう。
一目で分かった。
小太りのエネルギッシュな中年男性。
相方が「うちの家内」とわたしを紹介した。
「初めまして」とわたしが言うと「ぼく、いつもYさんにはいじめられてて」って、バリバリの関西弁のイントネーションで言った。
相方が「どっちのセリフやねん」と珍しく、口軽く返した。
初めて会ったM君は、あまりにもイメージ通りだったので反ってビックリした。
でも、いい感じ。
今後ともよろしく。