また、やる?

昨日、何カ月かぶりにH教室の授業に出た。

また、痩せたと言われたけど、少々痩せてもまだまだ太いから、返って恥ずかしかったよ。

 

この教室は初めは5句出しだったけど、今では6句出しになっちゃった。

昨日も兼題、まあ宿題みたいなもの、の2句は用意していったけど、残りの4句はTさんがいつも持参してくださる祭りや自然のCDを見てその場で作る。

吟行は時間をかけて見て回り句を詠めるので大丈夫なんだけど、5分前後のCDを2.3本見ただけで4句作るのはとっても難しくて、いつも七転八倒だ。

でも、昨日は6句中5句に先生の選をいただけた。

 

まずは「羽茂(はもち)祭り」という佐渡の奇祭で、その中に「つぶろさし」というかなりエッチな踊りがあるんだけど、それを詠んだ句。この句は先生の特選と9人中5人もの方の選をいただき、昨日の1番の句になった。

 

大らかな祭守りて佐渡島

おおらかな まつりまもりて さどがしま

品よくまとめられたのがよかったみたい。季語は「祭」。

 

禅寺の境内うめて苔青し

ぜんでらの けいだいうめて こけあおし

綺麗な映像でひたすら苔だった。季語は「苔青し」

 

紫陽花の薄紫や胸ふるへ

あじさいの うすむらさきや むねふるえ

沢山の紫陽花が映った中に、たった1,2秒だけ見た紫陽花の色、まだ目に残っている。清らかな薄紫の小ぶりな房。季語はもちろん「紫陽花」。

 

花火背に黒き鳥居や厳島

はなびせに くろきとりいや いつくしま

厳島の花火の映像。あの大鳥居が黒いシルエットになった。季語は「花火」。

 

美しき女系家族や花菖蒲

美人の友達のちょっとややこしいお宅の事情などを思い出しつつ。季語は「花菖蒲」で、これは兼題だった。

 

もう1つの兼題は「雨蛙」だった。

わたしはこの句、楽しんでニヤニヤ笑って作ったんだけど、先生に「なんや、この句。訳がわからへん」って言われちゃった。

ボツの句だけど載せるよ。

 

雨蛙テノール歌手の女好き

あまがえる てのーるかしゅの おんなずき

季語は兼題の「雨蛙」。小ぶりな緑の姿と高めの声はわたしにテノール歌手を思わせた。テノールは男性の高い音域の声で小柄な人が多い(バスの男性は背が高くって骨っぽい体つき)。で、それにいろいろ女性との噂が絶えない世界的に有名なテノール歌手に思いを馳せて、この句となったわけ。

 

いくら自分が面白くても、ほかの人に分からない句はやっぱ「ひとりよがり」な句。

前にも先生にそう言われたことあるな。

 

それでも、また、やりそうだけど。