壊れたテレビ

この1か月ほど、寝室のテレビに入っている録画の器械の状態がどんどん、悪化してきた。

初めは不平っぽくジージキ、ジージキ言ってるだけだったが、この頃は画面に稲妻が走ったり、場面が飛んだりする。

このテレビは録画するディスクを入れるところが一体化してるやつで、どんなにディスクを替えてみても、やっぱりちゃんと映らない。

わたしが寝る前に見るための紀行ものがほとんどで、ドラマや試合などは入れていない。

 

相方に「調子が悪いよお」と言い続けて、今日、ようやく重い腰を上げてくれた。

百貨店へ行ったのは誕生日以来で、3週間ぶりくらい。

画期的だ。

こんな事でもなければ、彼は百貨店へ行かない。

行こうと決めたのが12時過ぎてたので、遅いお昼を百貨店で食べた。

 

それから百貨店に入ってる家電店へ行った。

 

ここは展示している商品の数は少ないが、懇切丁寧に応対してくれて、納得のいくものを提示してくれる。

値段は店員とのやり取りで、表示してある価格より少しでも安くしてもらうよう、あちらもこちらも努力する。

本日の店員はまだ若手のS君だった。

相方は無口な男なのに、こういう時はゲームを楽しむようにニコニコと交渉する。

「で、なんぼまでやったら下げられるんや」

「えーっと、表示価格がテレビがこれで、DVDがこれだから、合計114,600円ですが、テレビとDVD、一緒に購入されますと5千円引きになります。だから、109,600円です」

そこへ珍しくわたしが「9,600円って半端だなあ。10万円ジャストは?」と言った。

彼は一瞬、詰まったが「はい、じゃあ10万円で」とOKしてくれた。

 

びーっくり。

きっと10万5千円って言うと思ってたのに。

彼はすごく頑張ってくれたと思う。

いつも、もっと年嵩のおじさん達が接客してくれるから、決まるまでかなり、やり取りをするのに、S君は早々と清水の舞台から飛び降りてくれた。

 

こちらの方はなんだか申し訳なくて、ずつない(関西弁で、どうしたらいいか分からなくて困る とか、せつないと言う意味)思いがした。

でも、S君はなかなかたいしたもんだ。

 

古いテレビ、11年間、ご苦労様でした。

月曜日には新しいのがやってくるぞ!