出汁巻卵

先にお昼ご飯を食べて、ベッドでテレビを見ている相方のところへ、わたしはお箸を握ったまま行き「今日の出汁巻、すごくジューシーだよ。とってもおいしい」と言った。

相方は「出汁の量を少し増やしたんや」と言った。

「また、腕、上げたね」と言うと、片ほほだけゆがめて、見えないしっぽを振った。

 

60代終わりころから、相方は老人性の早起きになった。

5時ごろには目が覚めてしまうらしい。6時まではベッドにいるらしいが、それから先に1人で朝ご飯食べて、リビングでテレビを見ている。

わたしは相変わらずの宵っ張りの朝寝坊で、1時半に寝て8時半に起きる。

わたしが起きて動き始めると、彼は寝室へ戻り、テレビやブログを見ながらうつらうつらしている。同じ家の中で自粛してても、顔を合わせている時間は短い。

 

相方は調理師免状を持っていて、コックをしていたこともある。

結婚して40年近いが、一度もステーキ(ハンバーグも) を焼かせてもらったことがない。冷蔵庫からお肉を出して、常温にしておくことだけがわたしの仕事で、後は彼がする。

おおむね、洋食は彼が作る。鶏の唐揚げも調理師学校時代にビヤホールのアルバイトで毎日、山のように揚げてたので上手い。

 

前に京都の錦市場の三木鶏卵さんの出汁巻卵を食べてから、あんな出汁巻卵を自分で焼けるようになりたいと、機会があるごとに挑戦してきた。お正月のおせちの出汁巻卵もこの10数年、彼の作品だ。

と言うようなわけで、今日のお昼も彼の出汁巻がメインだった。

 

わたしは朝起きてから、ノロノロと朝ごはん(パンだけど)食べて、お化粧して、必要な家事をしてから、パソコンを開ける。

まず、コロナの状況をチェックしてから、ブログを見る。

☆下さった方のブログを読ませていただいて、コメントが入ってたらお返事を書いてから、その日のブログを書く。

今までは☆の数も少なくて、午前中にブログが書けた。

今はありがたいことに、☆をたくさん、いただけるようになった。コメントのやりとりをしているうちに、顔も見たことないのに、何だかお友達のように(わたしが一方的に)思っている方もできた。

だから今日は、☆を下さった方々のブログを読んでいるうちに、12時は過ぎ、相方は1人で先に柔らかくてジューシーな出汁巻を食べ、わたしは1時過ぎてから食べたというわけ。

それから、食事の片付けをすませ、ようやく、今、ブログを書いている。

 

相方はここんところ、機嫌が悪い。元々、いかつい顔の人相がますます悪くなってる。

わたしのせいじゃない。

彼の「歯茎」だ。

部分入れ歯を支えている残り僅かな歯の歯茎が、物を噛むたびに圧が掛かって痛むのだ。

昨日は好きなミニトマトも噛めなかった。

とうとう、今朝、いつもご近所の歯医者さんに電話して、3時から予約を入れた。

で、出汁巻となったわけ。

もう、歯磨きをして行く準備をしてる。

 

そう言えば、彼は付き合ってる時から、10分前に来る人だった。

わたしはジャスト。

 

はい、行ってらっしゃい。

傘、忘れずに、ね。