特選
特選はどんな句会でも本当に特別だ。
昨日の句会は3句出しで先生を入れて13名だったから、全部で39句。
先生の入選は21でそのうち特選は6句だった。
わたしの出した3句の内、2句が特選、1句は選漏れだった。
選に漏れた句は、自分でもこれでは分かってもらえないだろうな という気がしてた。
時間切れで未完で出しちゃったから、当然だった。
他の2句の、1句は入選できるだろうとは思ってた。
もう1句は好みによるからわからなかった。
実際、1句目は2つ互選(参加者同士の選。3句出しの時は3句選ぶ)をいただいた。
もう1句の方は互選なし。
でも、ありがたいことに先生の感覚と合ったようだ。
とっても嬉しかったので、またまたご披露させていただきます。
万緑の東は伊吹西は比良
ばんりょくの ひがしはいぶき にしはひら
季語は万緑。見渡す限りすべて緑、真夏の草木の盛んなさまを表す と歳時記にある。
真ん中に琵琶湖を挟み、東の伊吹山と西の比良山の緑が目に眩しい。
先月の先生の授業で、俳句を作る際のヒントの26番目として「左右東西で捉える」というのを習った。「右にこぞ(去年)左にことし弥次郎兵衛 鷹羽狩行」「菜の花や月は東に日は西に 蕪村」などが例句だった。これがまさにヒントとなったんだ。
スケールの大きな句だと誉めていただいた。
もう、1句。
出目金の瞬かぬ目や昼深し
でめきんの またたかぬめや ひるふかし
季語は出目金。夏の季語「金魚」の傍題。
金魚鉢の凸面で出目金の大きな目がより一層目立つ。その大きな目は瞬かない。目の瞬きは表面を水分で潤わせるためにするらしく、魚は瞬く必要がないとのこと。暑い夏の午後、出目金を眺めてぼんやり物思いにふけっているさま。
先生は「昼深し」がいいとおっしゃった。
ね、こっちの方はちょっと癖があって、わたしっぽいかな。
好みが分かれるところ。
わたし自身はこっちの方が断然、好きだけど。
はい、どうも失礼いたしました。