自浄作用
わたしは中学から大学までカトリック系の女子校へ行っていた。
同じ敷地内に小学校もあった。
カトリックは概ね、幼児洗礼だ。
両親がカトリックの信者で、生まれた赤ん坊に自分たちの行っている教会で洗礼を受けさせる。
小学校から来た子たちには、お金持ちの信者さんのお家の子が多くて、そのうちの何人かは威張っていた。
クリスマスだけではなく、イースターやマリア様の月、5月など、折々に中高生全員参加のミサがあった。ミサでは信者さんだけ白いレースのベールを被り、ご聖体拝領を受けた。
それ以外は何の差もないはずなのに、なんだか偉そうにしてた。
もちろん真っ当な信者さんもいたよ。
でも、わたしは未だにあの子たちのせいでカトリックに謂れのない不信感を抱いている。
ただ、今のフランシスコ教皇は信頼がおける方だと思っている。
アルゼンチン出身で、わたしの友達のJoe(80半ばかな)の昔のお知り合いで、2013年に教皇におなりになった時、Joeから彼の若いころの話をいろいろ聞いた。
Joeは素晴らしい人だ。その彼が全幅の信頼を置いているのだ。いい人に決まってる。
お昼、食べながらテレビ見てたら、すごいニュースをしてた。
パパ様(未だに口から自然にでるなあ、ローマ教皇のこと)が枢機卿を訴追なさったらしい。
バチカンも人が動かしている組織だ。悪いやつもいる。今までだって色々あったから、キリスト教にはカトリック(旧教)だけじゃなく、新教やたくさんの新しい宗派があるんだ。キリスト教だけじゃないけど ね。
日本政府にだって悪いやつはいる。でも、政府自身で自分の組織の膿を出したこと、ある?秘書に自殺させてお終いじゃない。
パパ様は自ら、膿を出そうとなさっている。
どんな組織でも自浄作用のある組織なら、まず信頼していいように思う。