This Spring

一昨日、ご無沙汰してる英語の先生のJoeにメールを出した。

元気になさってますか、うちは相方もわたしも元気です って。

 

わたしが相方を紹介したら、随分ふたりは馬が合って、英語の仲間には内緒で3人で飲んだりもしてる。四半世紀ほどの付き合いだ。

特別な用事はないが、英語の授業もずっとなく、彼は90近いからコロナも心配なのでメールしたのだ。

そのメールのタイトルは”This Spring"だった。

俳句ならもう夏だけど、普通は春だもん。

 

そのメールで彼にとある有名な詩を贈った。

 

The year's at the spring              時は春

And day's at the morn;    日は朝(あした)

Morning's at seven;      朝は七時

The hill-side's dew-pearled,    片岡に露みちて

The lark's on the wing;    揚げ雲雀なのりいで

The snail's on the thorn;    蝸牛枝に這ひ

God's in his heaven      神そらに知ろしめす

All's right with the world!    すべて世は事も無し

 

Robert Browningの詩で、右側の日本語訳は上田敏による「春の朝」だ。

来年こそこういう春が来ますように と言う願いを込めた。

 

彼は喜んでくれて、8才の時、お母さんからのバースデイプレゼントにRobert Browningの詩が散りばめられたBirthday Bookをもらい、長い時間かけて、家族や友人の誕生日を書きこんでいった話をメールでしてくれた。

彼のクイーンズ・イングリッシュがメールから聞こえてくるようだった。

 

スマホで電話もいいけど、書かれた文章というのは、より肉声に近いように思えた。