半世紀の謎
マウスを左手でクリックすることにした。
右手の親指はきっとましになるだろう。
今朝、amaneさん(id:mysmallworlds)の読書に関するブログを読んでいたら、ものすごーい昔、読んだ本のこと、思い出し、理解したのだ。
彼女は子供のころから本に興味を持ち、いろいろな本を読まれたらしい。その中でもマンガの理科学習図鑑がお気に入りで、すりきれるまで何度も読んだと書いてらした。
その時、突然、謎が解けた。
わたしの母は洋裁が得意で、毎月「装苑」を取っていた。その本屋さんは少女雑誌「りぼん」を取っていたわたしに子供向けの本をいろいろ勧めてくれた。覚えているのは「ジュール・ベルヌ作品集」で「十五少年漂流記」や「海底二万里」「八十日間世界一周」など、月1冊ずつ、毎月ワクワクして読んだ。
そのころ、父が珍しくわたしに買ってくれたのが、挿絵の入った算数関係の話の本だった。これも面白くてすいすい読み進んだ。
ところが最後まで意味の分からなかった話があった。
「百貫デブと空気デブ」と言う題で、西洋式の猫脚のバスタブに太ったおじさんがお湯を溢れ出させている挿絵が印象的だった。
その話だけが理解できなくて何度も読んだ。でも、ダメだった。
そのうち、本棚の奥にしまい込まれ、ずーっと忘れてしまっていた。
さっき、急に思い出して、すぐ理解した。
あれは重さと体積の話だったんだ。
比重の話では小学生には難しすぎるように思えるから。
何故、分からなかったんだろう。
そして、何故、今、思い出したんだろう。
いずれにしてもamaneさんのお陰だ。
半世紀以上、分からなかった謎が、一瞬で解けたよ。