粛々と

今日、天気予報では一日中雨だった。

確かに朝はしとしとと雨が降り、少し離れた天井川の向こう側からもう真っ白けでそれが空まで続いていた。

しかし昼前には上がり、今は晴れ間がのぞいている。

朝から27℃あり、蒸し暑い。

早々とサーキュレーターと扇風機を出してきた。

5月半ばで梅雨。

いやいや、温暖化のことは考えないようにしよう。

考えたって負のエネルギーを出すだけで、なんのプラスにもならない。

 

 

先週、宅配が来た。

箱に母の日のカードが付いていた。

中身はピンクのカーネーションと赤いバラとガーベラの、ジェルに入ったかわいい花束。

いつも長女は母の日はお花、父の日はお酒類を送ってくれる。

次女は何もしない。まあ、まだ若い夫婦で経済的にもギリギリだから、ね。

長女とは血が繋がっていず、次女とは繋がっている。

長女は気を遣ってくれている。次女は甘えかかっている。

2人とも同じ男の娘なのに、見た目も性格も全然違う。

 

今やわたしは長女と話している方が楽なのだ。

何といっても付き合いが長い。お互い、いい所も合わない所も心得た上で話ができる。でも、彼女はわたし以上におしゃべりで、こちらの話は禄に聞かず、自分の話ばかりする。ま、いいけどね。

 

次女は亡くなったお義母さんが大好きだった。本当によくできた方で、次女のことも本当の娘の様に可愛がってくださった。50代初めで亡くなってしまった。次女はお義母さんを今やある意味、神格化している。

ウチにいたころは、あれだけきたない部屋に住んでいた娘が、お義母さんに教えていただいた通り、毎日お洗濯、お掃除、炊事と完ぺきな主婦を目指している。

 

出来の悪い母であるわたしのことは残念に思っているのだろう。

電話があちらから掛ってくるのは、化粧品をついでに一緒に買って とねだる時だけだ。まあ、彼女のは安いから構わないけれど、いちいち送るのが面倒なんだ。宅配の箱に孫たち用のお菓子を一杯詰めて送る。あちらに着いても、LINEで「着きました、ありがとう」くらい。

 

子供を育てるのは難しい。

結局、全部、育てた親に還ってくる。

幸か不幸か、彼女たちは大阪から遠く離れた東と西の地に家を買い、こちらには戻ってこない。

 

だから、わたしはなるたけ彼女たちの世話にならないように、粛々と相方が亡くなった後の計画を立てている。