のめり込む
相方はまだソフトボールの練習から戻ってこない。
昨日の午後から曇ってはいたが降りはしなかったので、今日も7時過ぎに出て行った。
おっと、噂をすれば何とやら。帰ってきた。
ご機嫌だ。17人いたので、紅白戦して勝ったらしい。
彼は監督なので人数が多い時は試合に出ない。
今日は少なめだったし、ピッチャーも1人だったので、珍しく投げたらしい。
「完封やった。こっちは8点入れた」と嬉しそう。
彼はピッチャーも出来る。長い努力の末、ウインドミルをものにした。
キャリアが他のピッチャーよりないが、その分「まだ伸びしろがある」と言う。
72才で伸びしろがあるというのはポジティブでよい。
ずっと前に書いたことあるんだけど、相方は21才半で乗馬と出会い、のめり込んで、たった2年半、24才で国体の馬術の障害飛越で優勝した。
たぶんギネスだと思う。
でも、次の段階はオリンピックで、出るためにはよい馬を手に入れなければならない。
そのためには乗馬クラブの社員になるとか、パトロンを見つけるとかしなければ、何千万円もの馬なんて買えやしない。
彼はその後、1年ほどで乗馬を止めた。
「紐付きはいやや」という性分だもん。そりゃ仕方なかっただろう。
幻の馬乗りは、今やハイシニアのソフトボールチームの監督となった。
何事にものめり込むタイプなんだ。
「わたしにのめり込んだ?」と訊くと
「はい、愛してます」とにっこり笑って言った。
声がひっくり返ってるよ。