「白牡丹」に学ぶ
この数日、また黒田杏子の句集を見直している。
どうしてこんなに気になるのか。
どの句もドラマティックなんだ。
どのようにすればドラマティックにできるのか、も一度、しっかり読んでいるのだ。
彼女は想像で句を詠まない。
自分の目で見て、肌で感じたことを詠む。
わたしは今、コロナでお籠りしてるから、スーパーの行き帰りの風景や過去に行った吟行などを思い出して詠んでいる。
彼女は語彙が豊富でわたしの知らない漢字がたくさん使われている。
また、知っていた漢字だがそんな読み方があるとは知らなかったのもある。
例えばこんな句。
鮮しき日に痛みゆく白牡丹
後に続く言葉と送り仮名から「あたらしき」だと推察はできたが、漢字辞典で調べたら「鮮」には①なまの魚 から始まり、意味と読み方など13もあり、その④にあたら-しい があった。
「新しき」では「痛みゆく」の意味がぼやける。
きちんと使うべき字を使っている。
彼女の頭の中には漢和辞典並みの漢字の知識があるようだ。
そういう知識があってたくさんの物を見聞きして、それらを踏まえた上に感性がある。
まあ心配しなくとも、わたしのレベルで使いこなせるような知識ではない。
それに今から学べる量には限りがある。
でも、少しずつ前へ進んでいきたい。
このブログを書くにも、辞書はちょくちょく見て、間違わないよう努力してる。
後日、間違いに気づき訂正することもある。
コメントは訂正できないのに、書き送ってから間違えているのに気づくことが多々ある。
行を間違えていたり、字が間違っていたり。
本当にすみません。
送る前に見直してても、これだ。
もっと、字や言葉に鋭敏にならないと。
少しでもよい句を詠むために、勉強(イヤイヤやるんじゃなくて、好きで)していこう。