マッサージ
「先生、おはようございます」
「はい、おはようございます。今日はどうされましたか?」
「夜、寝るとき用のマウスピースが今、使えなくて、毎朝、右の首から頭にかけて痛いんです」
「そこにうつ伏せで横になって下さい」
先生の指は張った筋をいとも簡単に見つけ、ほぐしてゆく。
痛いけど気持ちがいい。
もっとマッサージしてほしいけど、
「はい、今日はここまで」
「ありがとうございました。おいくらですか?」
「10円です」
「へ?」
「高校野球を見たいから、今日は短いので」
「では、せめてお礼のチューなど」
「いえ、お気持ちだけで結構です」
うちの相方はマッサージが上手い。
ここんところ、毎朝、こんな風にちょねちょね、ごっこしながらマッサージしてもらってるんだよ。