一人前

はい、本年最初の俳句の授業と句会の日。

早めに準備してたのに、最後に忘れ物で家へ戻ったので、結局、いつもとあまり違わない時間になっちゃった。

お陰で「地震怖い病」がどこかへ行っちゃった。

みんな、おめでとうのご挨拶とコロナの新感染者数が倍々だという話で持ち切り。

 

今日は先生の授業と3句出しの句会。

わたしは3句中2句に先生の並選もらった。

でも、残りの1句が気になって後で先生に質問しようかと思ってた。

 

「はれ」と「け」って言葉、知ってる?

わたしは俳句でこの言葉に馴染んだんだけど。

「はれ」は晴れがましいこと、表向き、正式。

「け」は余所行きでないこと、普段、日常。

漢字で「はれ」は雨冠の下に齊藤って名前の齊の字、「け」は藝術の藝の草冠の代わりに鍋蓋だと思う。広辞苑になら載ってるから見てみて。

何しろ難しい字で書きづらいし読みづらい。

「はれ」は「晴れ」でもオッケーなんだけど「晴れの日」と書くとお天気の晴れの意味に取られそうなので、敢えて「ハレ」とカタカナにしたんだ。

 

ハレの日の気配残して寒に入る

 

はれのひの けはいのこして かんにいる

 

今年は1月5日が寒の入りだった。

まだ、お正月の賑やかな雰囲気がそこ此処に残ったまま小寒の日となった。

 

って句なんだけど、先生はわたしが質問する前にこれを取り上げて下さった。

で「ハレはおかしい。晴れにしないと意味が分かりにくい」とおっしゃった。

けっこうカタカナの「ハレ」や「ケ」見るんだけど、だめだったみたい。

 

これが勉強なんだよ。

自分だけで俳句してるとなかなか間違いを正せない。

基本、俳句は自学自習って言うんだけど、わたしはスタートが遅かったので先生に教えてもらって5年弱でようやくこの程度だよ。

おまけに先生の指導がわたしにはピッタリ合うんだ。

優しい方なので、わたし、言い返したりもするんだ。

先生にとってはやりにくい生徒だろうけど、先生から一杯、吸収させてもらって、早く一人前になりたい。

 

どんなのが一人前か、分からないけど。

 

おお、そうだ。

帰りは真っ直ぐ、ぴゅーっと相方の元へ帰りました。