献杯

今朝、相方は6時半に家を出た。

例の大きなリーグに入ってるNチームの試合だった。

今日の試合はこの地区のグラウンドで行われるので、相方たちは朝早くから準備しに行った。

 

先日亡くなったIさんは、相方が監督してるN.Y.チームにも、今日のNチームにも属してらした。お通夜の時にNチームの監督さんに「喪章」を買っておいてくれと言われた相方は、いろんなところで探したらしいが見つからず、とうとう黒い細いリボンと安全ピンと手芸ボンドを買ってきて、手作りした。ごつい手で器用に30ほど作った。

今日の試合でメンバーは付けているはずだ。

 

同じくNチームの監督さんが相方に、亡くなったIさんの使っていたユニフォームを返してもらってほしいと言ったらしい。(ここだけの話だが、わたし、Nチームの監督さん、嫌い!)

 

Iさんが亡くなった時、彼の娘さんが真っ先にうちの相方に連絡してきたのは、相方がIさんを心配して何度も病院にいるIさんの携帯に電話していたのに気付いたからだ。Iさんの奥さんは2,3年前に亡くなっていた。娘さんは今、岡山に住んでらっしゃるので、父親の友人関係などあまり知らなかったのだ。

で、相方が窓口になって、娘さんと連絡を取り、昨日、彼女と会ってNチームのユニフォームを受け取った。彼女はそれ以外の、ソフトボール関係のもの、バット、グローブ、靴などまで持参されていて、形見分けなので使ってほしいとおっしゃったらしい。

 

彼女が思い出に相方の写真をとらせてほしいとおっしゃったので、彼も彼女の写真をとってきた。

岡山で家族と住み、管理栄養士さん、なさってる41才の娘さん。

写真の彼女はストレートのセミロングで、丸い眼鏡をかけ、とってもきっぱりとした笑顔だった。昨日のうちに岡山へ帰ると言ってらしたそうだ。

 

そろそろ、試合は終わって、片付けをしているころか。

喪章を付けた彼らは献杯をしにいくだろう。

 

わたしも後で献杯をしよう。