ま、そういうこと

昨日は買い出しの日だったのに、めんどっちくなっちゃった。

相方はN.Y.チーム以外の幾つかのソフトボールチームにも入っている。そのうちの1チームの忘年会の幹事をしていて、例の焼き鳥屋Tで来週の水曜日にすることに決めたらしい。

 

わたしだってあそこの焼き鳥屋へ行きたーい とごねて、夕方2人でTへ行った。

右手に3つある4人席の1つに2人、先客がいただけ。

わたしたちはいつものカウンターの奥の隅っこに座った。

例のバイトののぞみちゃんは、いつものようにマスクの目元で笑いながら「なんにしましょうか」って来てくれた。まず、生中頼んでメニューを見てた。

すると、相方がのぞみちゃんに「来週の水曜にここで忘年会すんねん」と嬉しそうに話しかけた。

「え、そうなんですか。何時頃ですか」

「2時半からや。のぞみちゃんは水曜は仕事か?」

「はい、でも5時からです」

「だったら来るまで粘ろかな」

そこへわたしが「はいはい、注文、何にするの?」と割って入った。

 

後はわたしたちは飲み食いに忙しく、お客も増え、彼女たちも忙しそうに立ち働いていた。

 

その時、1人のオジサン、ったって相方より上かな、が入って来た。

大きな声で注文し、バイトさん達に「声、大きいてごめんな」と言いつつも、わたしもあまり知らない島倉千代子の冗談を言ったりして1人で上機嫌だった。

それから何か注文するたびに、バイトさん達にむりやり話しかけては「ごめんな、声大きいて」と謝る を繰り返していた。

 

相方に言った。

「あなたも程度の差はあっても、あの人と似たようなもんだよ。あの子たちは許容範囲だと思って、にこにこ笑って受け答えしてくれてるけど、内心は困ってるのよ」

 

返事はなかった。

 

ま、そういうこと。