ダーリン

昨日の午後、一応傘を持って、相方と少し離れたところのちょっといいスーパーへ行った。

 

マンションの1階で、天井も低く、スペースも狭い。

でも、元市場で元の八百屋、魚屋、肉屋、豆腐屋などが入っていたので、少々お高いが品物には間違いがなかった。

さすがに30年ともなると、パン屋も豆腐屋もなくなり、スーパーがどこからか商品を入れて、棚に並べているものもある。

それでも、いい魚、特にお造りが欲しい時はあのスーパーへ行く。

スーパーの周辺はこのあたりでは裕福な方々の住まれてる地域で、塀で囲まれ蔵のある家が続いている。だから、成り立ってるんだろうな。

わたしんちみたいな庶民もたまには行ける程度のお値段だ。

 

昨日はヒラメが食べたいと相方が言うので、とことこ出かけたのだ。

ちょうどいいヒラメのさくがあったので、いつもの愛想のない魚屋の男の人に薄造りでお願いします と頼んで、他の買い物をすませ、ヒラメを引き取って、レジに行った。

空いていたので、すぐにかごを置いて、レジの女の人が打ち終えたところで、相方がかごを袋詰めするための台へ運んだ。

するとわたしのすぐ後に並んでらした80代半ばくらいのおばあちゃまが「まあ、優しいわね」とおっしゃった。わたしは彼女の目の先に相方がいたので「ああ、ダーリンです」と言った。彼女もレジの女性も笑った。

そして「そんな言葉を知ってるなんて、あなた、意外と年いってるわね」って言われちゃった。

ダーリンって古い言葉なの?

わたしは相方のことを、他所では「うちのダーリン」っていつも言ってるけど。

 

ま、いいか。

古くても新しくても。