自尊感情
先ごろ「逃げるは恥だが役に立つ」の再放送をしていた。
元々の放送も録画して見ていたが、今回も録画して何度も見た。
テレビも映画も、もっと言えば小説だって、何時間もかけて見たり読んだりして、最後が辛い結末だと、長いこと尾を引くのだ。その点、ラブコメは気楽でいい。
略して「逃げ恥」もラブコメだけど、結婚や仕事、専業主婦についていろいろ問題提起してくれて、結構、考えさせられた。
「逃げ恥」で初めて聞いた言葉が「自尊感情」というもの。
自尊感情を広辞苑で調べたが記載なし。で、ネットで調べたところ、「自分自身を価値あるものだと感じること。自己肯定感」とあった。
「自尊心」も似てる。広辞苑によると「自尊の気持ち。とくに、自分の尊厳を意識・主張して、他人の干渉を受けないで品位を保とうとする心理・態度。プライド。」とある。
わたしは子供の時からビッグエゴの持ち主だった。これは年の割に背も大きくて、早熟だったことも関係ある。他の子たちが幼く見えたが、まだ自分を客観的にみることなど出来るはずもなかった。ただ、自分が何か特別な子に思えた。
しかし、この感覚は女の子ばかりの中学に入ってから、見事に消え去った。同い年でもいろいろな才能を持った子がいることを目の当たりにしたからだ。
その結果、わたしのビッグエゴは、サイズはそのままで、形が歪になり、今度は自己卑下へと進んでいった。
大学生のころはジェットコースターのように、自己肯定と自己否定が交互に現れた。どちらの場合もエゴのサイズは大きいままだった。
それから40年かかって、ようやく安定した自尊感情というものが持てるようになった。いい所も悪い所もひっくるめて自分を好きでいてやれるようになった。
今までの人生はわたしにとって必要な時間で、行であり、授業でもあった。
まあ、相変わらずのビッグエゴだけど。
だから、60才になって、ブログ始めたりするんだ。
でも、楽ちんだよ。
年取るのも悪くない。