いろは

今日は2週間ぶりの俳句教室。

先生の授業が半時間あって、それから3句出しの句会。

前回は結果が悪くて、がっくりだったので、今日はびくびくしながらだった。

何とか、先生から並選1つ特選1つ、互選2ついただけた。一安心。

今日の授業で久保田万太郎という俳人の勉強をした。

その際、先生が黒板に書かれた句の1つの発想が、わたしの書いた句と似ていたので、授業の後、先生に質問した。

 

竹馬やいろはにほへとちりぢりに  久保田万太郎

 

この句を今日、教えてもらったんだけど、2日前に、わたしは蛇の句を詠んでいた。

その句は、蛇の様が平仮名みたいで今は「ろ」の字に見える という内容だったのだ。

先生に何も言わずに投句したら、久保田万太郎のパクリだと思われそうなので、相談したのだ。でも、先生は「平仮名という表現では分かりにくいので、いろはにしたほうがいい」とおっしゃった。なおさら万太郎の句に近くなる。

まあ、万太郎の句は竹馬(冬の季語)が地面にほおり出されて散らばっている様子だが、わたしの蛇(夏の季語)の句は蛇自体が「し」とか「つ」「ろ」、続け字なら「い」や「り」なんかに見える話なんだけど。

万太郎の句を知ってる方なら、わたしがぱくったと思うかもしれない。

 

まあ、いいか。わたしは自分で考え付いたんだから、変な気遣いはしなくてもいいよね。

でも、わたしも時々、他の方の句で、どっかで見た覚えがある、と感じることがある。

歳時記には季語と傍題の後ろに、説明があり、その後に例句が並んでいる。その季語を使った有名な句が載っているんだ。

悪気なく、その中の句に引っ張られることがあるんだ。

わたしは句が出来たら、その句が例句に似てないか、チェックしてる。

 

季語の「蛇」の例句に万太郎風の句は載ってなかった。

 

いいじゃん。自分で感じて、句にしたんだから、胸張って、句会に出そう。

でも、教室以外に出すことにする。

面白い発想だと思っただけに、悔しい。

 

ま、いいか。

つぎ、いこう。