Appreciation

Joeの英語のクラスのお世話係さんが、Joeからのメールをみんなに送ってくれた。

相変わらずの思いやりにあふれた、穏やかな手紙であった。

 

一番、わたしの印象に残ったのは、彼がこの何か月かで学んだことの1つは「たまたまめぐり合った美しい何かに、立ち止まり感嘆する」ことで、その美しい何かというのは「道端の花、沈みゆく夕日、おばあちゃんの横を気を使ってゆっくり歩く孫娘、お隣から聞こえてくる練習中の歌声」などだそうだ。

そして、次のように続く。

 

Before,I always seemed to be in a hurry.

Now,hurry is not important.

Appreciation is more important, because tomorrow I may easily lose something (or someone) precious, that I never really took time to appreciate.

以前はいつも急いでいたように思うが、今は急ぐことは重要ではない と彼はいう。

「もっと重要なのは感謝だ。なぜなら、今までわざわざ感謝などしたことはなかったけれど、ものすごく大切な何か(誰か)を、明日、いとも簡単に失ってしまうかもしれないから」

 

Joe は日本人じゃないから”appreciation"という言葉を使っているけれど、わたしなら「ありがたさ」と言いたい。平常のありがたさを今回ほど思い知ったことはない。

同じ思いの人々が世界に何億といるのだ。

わたしたちは間違いなく乗り越えられる。