宣言
今のわたしの最大の娯楽はテレビである。しかし、4月から始まるはずの番組で始まらないのもあって、どの局も昼はもちろん、夜にも前のドラマの再放送や再々放送をしてる。
30年くらい前のドラマなんかはストーリーより衣装が気になる。
バブル期の衣装は男女共に異様だ。
男性はイタリアンカジュアルの肩パットにダブルの上着、タックの入ったズボン。
相方も着たことがある。もともと背は低く脚は短いのに、胸囲だけはすごいので、胸囲に合わせると着丈、袖丈、ズボン丈、全部お直ししてもらわなければ着られなかった。着たら着たで、肩が悪目立ちして余計ちんちくりんに見えた。
女性もなぜかスーツが多くて、やはり肩パット入りの上着にミニスカート。わたしには着こなす自信もなかったし、着たくもなかった。
でも、お店にあったのはみんな、ああいうの。
あのファッションは日本人には似合わないよ。
絶壁頭ででっかい顔になで肩。着物にはぴったりなんだけどね。
あのころと比べると、今はファッションにも多様性があって、こちらが選択できる。
わたしのおはこのジーンズだって、昔はベルボトムばっかりとかスリムばっかりとかだったのが、今なら何種類かあって好きなタイプを選べる。
はい、本題。
何を考えていた時か忘れちゃったけど、ついこの間、覚悟ができたんだ。
わたし、70才でも80才でも、ジーンズ、穿き続ける。
もし、わたしのジーンズ姿が痛く見えたら、止めた方がいいと言ってね と美容師の仲田君に頼んであるんだけど、もう、いい。
彼も「好きなものを着るのが一番ですよ」って言ってたし、ね。
うん、制服も昔から嫌いだった。
一生、ジーンズを穿き続けると、ここに宣言する。