行ってきます
いよいよ、待ちに待った旅行だ。
信州は一体何十年ぶりになるのだろう。
ペンションと言うものが流行り出した頃で、働き出して3,4年した頃だから40年ぶりか。
あまり覚えていないのだが、ペンションの庭のハンモックに揺られている写真が残っている。少年のようなショートヘアーでジーンズをはき、チェックのシャツを着ていた。
若いというのはそれだけで美しい。ニキビ面であろうが、太っていようが、細胞のひとつひとつがまだ新しい。頭の中も、どれだけ自分がいい加減な人間で悪いことを考えていたつもりでも、たかが知れていたのだ。
でも、その時のわたしは自分が一人前だと思っていた。
今、わたしはあの時のわたしからはるか彼方にいる。
何故あんなに悩みが多かったのだろう。
人生のキャリアが浅く、自分自身がどんな人間か分かっていなかったからだ。
歳を取るのも悪くない。