秋の装い

今週のお題は「秋の空気」である。

昨日は動くと汗ばむほど気温が高かったが、吟行地の植物園では、花梨の実はたわわに実り、団栗が木の下に転がって、秋の薔薇が芳香を放っていた。自然は少しずつ秋を深めてゆく。

いつもブルージーンズに白いシャツのわたしも、そろそろ秋らしい装いをと考えてはいる。でも、茶系やモスグリーン、ワインレッドなどのお洒落な色が似合わないのだ。

色白な方々にはぜひお勧めしたいが、わたしのような色の黒い(化粧品屋さんは健康的な肌色と表現するが)女にはねぇ。

でも、先月、ひょいとのぞいたお店で緑系のシャツが目に留まった。わたしは茶道のお濃茶みたいなグリーンだと思うが、相方に言わせると軍服みたいな色らしい。いずれにせよ、衝動買いしちゃった。買ってしばらく部屋にぶら下げて眺めていたが、ある日、着てみた。意外と似合うような気がしないでもなかった。

これから、徐々にひんやりしてゆく空気の中、この色はわたしに秋を感じさせてくれそうだ。