夜露死苦ガール

ここんところ、普段着の裏無しの紺のコートの襟に缶バッジを2つ、付けている。

直径4センチの白いのと3センチのピンク。

白には、グレーのヘアバンドと袖なしのワンピースの女の子が豚の人形を左手に持っている絵、ピンクには黒猫の着ぐるみを着た女の子があひるのおまるにまたがっている絵が描かれている。とってもかわいい。ところが彼女たちの目はつり上がり、こっちを睨み付けている。

 

2年前、岩手在住のあっちゃんを訪ね、彼女の車で十和田市現代美術館へ連れて行ってもらい、篤く感銘をうけたことは以前に書いた。その際、ショップで衝動買い、と言うほど高価なものではないが、しちゃったんだ。

その美術館の外壁にも、同じく奈良美智の「夜露死苦ガール」のでっかーい壁画があった。てっきり「みか」ちゃんかと思いきや、「よしとも」君で、さっきネットで調べたら、つい最近還暦を迎えられたはず。

どの少女たちも、恐ろ可愛い目をしている。テレビでも取り上げられたり、コマーシャルで使われたりしているので、目にされた方も多いのでは。

 

引き出しの中の封筒を探している時に、美術館関係のものを入れている袋が目に付いた。で、封筒を探さないで、袋の中をごそごそしてたら、缶バッジを見つけたって訳。

わたしにはちょっと可愛すぎるかなと躊躇はした。しかし、彼女たちの目がわたしに似合っていると思い、付けて見た。

これが実にいいんだ。可愛怖い目と66才の女。よく合う。

以来、愛用中。

これからも、夜・露・死・苦!