二人住み

昨日、めずらしくご近所のKさんからLINEが入った。

Kさんはご主人を亡くされ、お嬢さんたちも結婚されて、1人で住んでらっしゃる。

LINEを読んだ。コロナの恐怖に憑りつかれていらした。

「わたしがお宅へおじゃましたりはできませんが、愚痴くらいならいくらでも聞きます。どうぞLINEを送って下さい」と返事すると、長い文章が送られてきた。

外へ出るのが怖い、防犯に不安がある、体調も悪い と一杯書いてあった。

すぐお返事を書いた。

「わたしもスーパーの買い出し、週1、2回にしてます。うちのマンションなら部屋の鍵をしっかり掛けておけば防犯は大丈夫です。お天気のいい日にお散歩などされてはどうでしょうか。少し心が楽になりますよ。それとわたしは心療内科の先生に精神安定剤を処方してもらってます。こういう時は薬もありだと思います」

彼女は「そうですね。おっしゃる通り心が疲れています。ウォーキング大切です」とありがとうのスタンプを付けてLINEを返して下さった。

 

新型コロナウイルスのお陰で、もう一つ気付いた。

相方とこうして元気で「二人住み」できるの、後何年あるのだろう。10年?15年?

俳句もソフトボールもキャンセルで、この1、2週間、ずっと2人でいる。

わたしがへたっているので、気を使ってくれているのか、彼はやさしい。

これから何年か経って今を思い返した時に、きっと2人で家にこもっていた日々の中に、小さいけれどキラキラ輝くものがあったことを嬉しく思うだろう。

 

家族がいるのは幸せなことだ。