今年最後の句会

はい、本年の俳句のお出かけは全て終了しました。

ホームでの三段切れについての授業の後、3句出しの句会。

2句は難ありで選洩れだったが、2晩掛けて考え、推敲したクリスマスの句が特選に選ばれた。とってもとっても嬉しかった。

そもそも他の句をすでに用意していたのだ。でも俳句を始めて3度目の冬、いわゆるクリスマスの句は詠んだことがなかった。急に、今詠まなきゃまた1年後になるぞって感じた。詠みたいと強く思った。

 

大学の時に1度だけ、コーラス部で合唱隊として学内のお御堂の2階で深夜ミサに参加したことがあった。もちろん、クリスマスで冬休みに入っていた。カトリックでは女性信者はベールを被り、御聖体拝領を受ける。コーラス部のメンバーにも信者さんはいた。彼女たちは拝領の列の最後についた。終わるまで2時間以上かかったと思う。薄暗いお御堂の中、ろうそくの光、白いベール、聖歌、オルガンの音、外に出ればモミの木に星明り。歳時記の中にあるたくさんのクリスマスの句のままだ。詠み尽くされている。

 

違う切込みでと考えてクリスマス休戦をネットで調べた。そこから長ーい時間をかけて関係する項目をネットを読んだ。そしてそれをすごくシンプルな句に詠み、また推敲して名詞と助詞だけの句にして発表した。

思った通り、先生以外の方は1人だけ。他の方には採ってもらえなかった。

でも、先生はおっしゃった。

「この句はいわゆる花鳥諷詠ではない。少し現代俳句的な句です。でも恐れずにこういう句も詠んでいい」

本当はホームの皆さんに良しとしていただける句を詠むべきなんだろう。

でも、わたしはわたしの好きな句が詠みたい。花鳥諷詠に近付けないと選がいただけないので、半分以上はわたしなりの花鳥諷詠だ。これからもまだまだ修行中の身だ。

だから、これからもしこしこと鉛筆を握って、ノートに書いては消しを続けていく。

 

しかし、今年最後の句会はサイコーだった。