墜栗花雨(ついりあめ)

今朝、パソコン開けたら、Nさんからメールが入ってた。

 

ある句会がコロナで集まることができなくなってから、投句になった。つまり詠んだ句をお世話係のNさんちに葉書きやメールで送って、それをNさんがシャッフルして、先生方やみんなに送って、みんながそれぞれ選句。またその結果をNさんがまとめて、みんなに送る という誠にめんどくさい作業をして下さってる。

昨日、今月の投句をPCで、した。

すると、Nさんからメールが来た。

「投句、拝領。”墜栗花雨”は、なんと、読むのですか」

びっくりした。

「墜栗花雨(ついりあめ)」は「梅雨」という季語の傍題だ。梅雨の雨が栗の花を落とすことから来た語らしい。わたしは2年前に先生の出された兼題として、教室で説明を受けていたから、たまたま知っていた。今回わたしの詠んだ5句のうちの1句の季語として用いた。Nさんは80才を過ぎてらっしゃるけど、若々しくて優しくて、いつもわたしの愚痴を聞いて下さる。俳句のキャリアはわたしの10倍以上あるだろう。その方がわたしなんかに読み方を聞いてこられた。

なんて謙虚で素敵な方だろう。

いや、逆さまだ。彼は自分に自信があるから、わたしみたいなキャリアの浅い人間にも質問できるのだ。

 

今朝、彼から入ったメール。

「ありがとう。勉強になりました」

 

ね。素敵な方でしょ。