男と俳句
今日の俳句の教室はまず授業。
鷹羽狩行(たかはしゅぎょう)という俳人について。
現在90歳の方で、60年前、まだ俳句と言えば漢字と文語体で花鳥諷詠という時代に、ニューヨークで詠まれた句。
摩天楼より新緑がパセリほど
季語は夏の初めの新緑。
摩天楼という言葉も俳句に初めてで、パセリなんて知ってる人が少なかった時代に、これを詠まれたそうだ。感覚が新しい。
いや、授業より句会。
3句出しだった。
1句は出来てたのがあった。
後の2句は考えていたのがうまく出来上がらず、昨日、夜まで引きずった。でも、ダメなので、違うのをばたばたと作り、今日、行きの電車の中でもまだ鉛筆と消しゴムを使っていた。
結局、不満足な状態で出し、誰にも、もちろん先生にも選んでもらえなかった。
出来ていた1句だけ、並選いただいたけど。
以前も自分で書いてたよね。
これはダメだと思ったら早いうちに捨てて、次の句を考える。
いつまでも元の考えに執着しない。
これがなかなか難しい。
でも、今度こそ学んだよ。
もっと感性を磨いて、いっぱいアンテナ立てて、これは違うなという感じがしたら、思い切りよく、ほかす。
「放かす」って書くんだ。関西弁で「ほうり捨てる、うち捨てる」という意味。
物を捨てるのは得意だ。
まっさらな服でも、化粧品でも、あまり高価でなければ、ほかす。
ほかしにくいのは男と俳句、かな?