二律背反
今は曇っているが雨は降っていなくて、寒くも暑くもなく、過ごしやすそうな気候だ。晴れていないのがかえってよい。
「平穏無事」がわたしの望みだ。平らかで穏やかで何事も起こらないこと。
若いころは毎日、何かあってバタバタしていた。わたし自身がエネルギッシュでパワフルだったから、充実して学びの多い日々だった。
今はあのようなエネルギーはない。心身共にパワーダウンしている。
それでも外に出て人と接し、何かをもらって帰ってくる。
時には傷つくこともあるが、わたしも誰かを傷つけているのかも知れない。
平穏な生活を望むなら、家に閉じこもる方がいい。
それなのに人と接していたいというのは、人間好きな母の血を受け継いだのだろう。
二律背反というのも実に人間らしいと思う。
ま、もうしばらく、このままで。