右手の小指
40代でママさんバレーをしていた時、右手小指を負傷した。
コートの中ではなく、練習中に転がってきたボールを拾おうとした時だ。
たとえ練習試合でもコートの中では気持ちが集中している。反して、コートの外では気持ちに緩みがあったのだろう。あっと思ったら小指にボールがあたり、みるみるうちに赤く腫れた。
突き指だろうとしばらく様子を見ていたが、痛みが治まらない。
近くの整形外科へ行ってレントゲンを撮ってもらうと、ひびが入っていた。
先生は真っすぐ伸ばして固定すると物に当たって危ないとおっしゃり、小指を少し曲げた状態で固定なさった。そのまま言われた通りに生活し、包帯を外す日がきた。
小指は曲がった状態で伸びなくなっていた。先生はマッサージしたりして伸ばして下さいとおっしゃり、その日で治療はおしまいになった。
その後、整骨院やマッサージへ行き、小指を元のように伸びるように努力したが、結局、指は曲がったまま、現在に至った。
今年は今までと比べるとよくピアノを弾く。
元々、1オクターブちょいしか届かなかった指が、1オクターブぎりぎりしか届かなくなったので、親指と小指の間の指を使う必要がある和音だと1オクターブ届かない。
それで気付いたことがある。他の作曲家の曲と比べると、モーツアルトが一番弾きやすいのだ。つまり、同時に沢山の指を使わなくてよいのだ。
もしかすると、モーツアルトって手が小さかったのかも。