人間だもの

昨日は目眩がひどくて一日しんどかった。

うつむいた時だけじゃなく、壁の時計を見るために首を後ろに傾けても、グラッときた。

お医者様に言われた通り、薬を飲んでいるのによくならない。

今までだったら、1日、2日で治ったのに。

目のせいか、もしかしたら脳じゃないかと、どんどんマイナス思考になってゆき、夜には録画してあったテレビ番組、見ても集中できなかった。

 

今朝、目が覚めた時、またグラッと来るだろうと覚悟して、目覚まし時計の方に首を動かした。

ん?

なんともない?

 

それから、気のせい程度の目眩はあるが、本格的なのは、今のところ、ない。

 

歳のせいでお薬の効き方が遅かったのかしら。

いただいたお薬はもう1日分ある。

だから今日は耳鼻科へ行かずに様子をみることにした。

 

それにしても、つくづく思う。

わたしの心のキャパシティーの何と小さいことよ。

昨日はわたしの生活のすべてがブルーに染まっていた。

何をしても楽しくない。わたしの形をした着ぐるみの中に入り込んだような状態で、じっと様子をうかがっていた。

 

それが今はすっかり普段通りのわたしに戻っている。

小さいけれど、わたしの世界がちゃんとここにある。

 

たかが目眩でこの騒ぎだ。

いい歳して人間が出来てない。

 

ま、いいか、人間だもの って相田みつをか。