小心者

本日は句会だった。

5句出しの1句、互選で選ばれただけで、ああ、今日もだめだなと思っていた。

ところが最後に先生の選ばれた30句のうち、並選1句、特選2句に選ばれた。

まず、びっくり。それからじわじわ嬉しくなった。

先生の特選への講評の際にも、2句のうちの1句は、あまり使われない言葉を上手く組み合わせ、措辞の使い方もよいと随分、褒めて下さった。

句会の後、何人かの方によかったねと言っていただいたが、段々と怖くなった。

本心から言って下さった方もいる。しかし中にはそうでない方もいる。

わたしは臆病で小心者のあかんたれだ。

 

人の嫉妬や羨望の対象になって、嫌な思いをしたことがある。

たかがわたしごときに、何を羨むことがあるのか、分からない。

わたしが幸せそうなのが気に入らないらしい。

 

若いころはわたしも人を羨ましく思ったことが多々ある。

しかし、今のわたしは今のわたしで満足している。

だから、妬みや嫉みはないなぁ。ないものねだりもしないし。

 

その反面、向上心に欠ける部分はある。

今、楽しければそれでいいと、小さな世界のぬるま湯に浸かって、のたーっと生きている。

だからこそ、人との気持ちのいい距離を維持したい。

そのためには、あまり仲良くなりすぎないこと。

以前、仲良くなりすぎてだめになった友達がいる。

もう二度と、あの轍は踏まない。

 

でも、びびりすぎかなぁ。

わたしはそんな御大層な人間じゃないもんね。

 

「ケ セラ セラ」でいきましょう。