わたしと飛行機

今週のお題を見て「なるほど、この時期だね」と思った。

沢山の方が乗り物に乗ってどこかへ行かれただろう。帰省や夏休みの旅行、仕事の方もいらしただろう。

わたしはご存知の通り、家で冷房漬けの毎日、自転車にさえ乗っていない。

わたしは機械は故障するものだと思っている。おまけに運転、操縦するのは人間だ。要するに事故る可能性は常にある。

相方の運転する、10年乗ってても故障無しの自家用車でさえ、100パーセント信用できない。おまけに彼も70になったし。

それでも車なら衝突したりしないで止まってくれれば逃げることができる。

安全性に信頼が置けてなおかつ速い新幹線に乗っている時でも、対向車両とすれ違う際のあの音にびくっとする。どっかにひびでも入ってないか心配になる。

しかし、これも同じく止まることができれば誘導してもらって逃げられる。

 

わたしは泳げない。小学校のころ、何とか25メートルいったが、今はたぶん10メートルも泳げないんじゃないか。

わたしは飛ぶこともできない。鳥じゃないんだから。

 

船も飛行機も怖い。まだ船はしっかりした浮き輪があれば救助されるまで浮いていられるかしれないが、飛行機はアウトだ。大体、金属のかたまりが空を飛んでるなんて、揚力がどうこうと言われても、おかしいでしょ。落ちたら終わり。すごく低い可能性としてニューヨークのハドソン川の救出みたいなのがあるけど、ものすごーく珍しいことだから「ハドソン川の奇跡」って映画になるのだ。

 

日本という島国に住む身として、外国へ行ってみたいと考えればいやでも船か飛行機に乗らなければならない。乗っている時間が短いという理由で飛行機を取る。

でも乗っている間中、びくびくしている。何といっても事故った場合の生存率は恐ろしく低いんだから。

高所恐怖症、おまけに閉所恐怖症の気もあるから、鯉みたいに口をパクパクさせて息してる。CAさんたちの笑顔が唯一の慰めだ。彼女たちは平気なんだな。飛行機と機長に絶大なる信頼を置いているんだろう。

事故に遭う確率は飛行機が一番低いことは分かっているんだけど。

母は60歳を超えてから初めて飛行機に乗った。彼女は飛行機が大好きだった。「飛行機に乗ると天にでも上る気分になるわ」その通りです。空を飛んでるんです。74歳の時、イタリアへ行ったのが最後だが、その時もわたしはお供で一緒だった。彼女は飛行機の中でくつろいでいた。母と娘なのに何という違い。

 

でも、海外へ行くためならねぇ。我慢するしかないか。