店長

昨日は大忙しだった。俳句の教室へ行って、相方と待ち合わせ、電器屋さんへオーブンレンジ買いに行って、百貨店で買い物をして、お腹ぺこぺこになった。で、馴染みの居酒屋に行った。

大阪に沢山ある居酒屋チェーン店の一つで、いつも鯵を水槽に泳がしていてこれが安くてうまい。炉端もあるがまあまあ。何より店長がいいのだ。相方もわたしも彼の顔を見たくて行っている。

ところが、我が家の近くに魚も肉もパスタさえうまい和風の店が昨年、オープンした。店構えもよい、器も店員もよい。値段も居酒屋とそんなにかわらない。おまけに歩いて行ける距離なのだ。当然、居酒屋へ行く回数は減った。

昨日、久しぶりに行くと、店長は目ざとくわたしたちを見つけ、「いらっしゃい!お久しぶりです」と元気な声で言った。それから、ずっとわたしたちに気を配っていて、キープしていた焼酎のボトルが残り少なくなると「次の、出しましょうか」と聞いた。相方は「うん、頼む」と言いすぐに新しいボトルがきた。

店長は一生懸命、たった二人の客をも逃がすまいと頑張っている。店長としても、人としてもいい子なんだなあ。

新しいボトルを入れたということは相方もまた行くつもりなんだろう。

うん、また行こう。店長に会いに。