バナナ

大人になって初めて英会話をならったのが、キャロラインの小さな英会話スクールだった。彼女はスコットランド人で、先生は彼女と彼女の従姉妹二人、あと何人かの英語圏の人たちだった。彼女のご主人のウマさんはうちの相方の中学の後輩だったせいもあり、家族ぐるみのお付き合いとなった。

それから、10年ほどして、まずキャロラインが子供たちを連れてスコットランドへ帰り、それから数年後、ウマさんもスコットランドへ行き、現在は古いお城を改装した宿泊施設をしている、らしい。

9月の末に避暑をしたいと思い、ウマさんにメールで空きがあるか聞いてみたが、ダメだった。

その時のメールのやり取りで、ウマさんにわたしが俳句をしていると書いた。彼曰く、イギリスでも俳句は知られているが、英語のは韻を踏む短詩のことだ、ただし松尾芭蕉は有名で、「バナナ」と呼ばれている、らしい。

何しろウマさんの話はいつも針小棒大で、文筆業もしている、らしいので、今一信憑性にかけるが、わたしのアンテナにビビビビときた。

 

バナナは夏の季語で例句も少ない。かなり難しいが挑戦してみよう。