次の10年

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

ふーむ。

10代終わりごろから20代終わりごろまでの10年と、50代終わりごろから60代終わりごろまでのこの10年、似てる。

青春を、片や老後を、考えたり感じたりするころだ。

ある意味、両方ともスタートラインだ。

 

10代の終わり、わたしはわたしと言う人間が自分で分かっていなかった。

ただ、人とはちょっと違う個性的な言動やファッションを好んだ。

たぶん見た目のコンプレックスが関わっていたとは思う。

女子校育ちのせいで20代で社会に出てからも、男性との距離の取り方が分からなかった。

人として自分に自信がなかったくせに、同じ生きるならドラマティックな人生を なんて大望を抱いていた。

そんな時期に相方と知り合った。

子供のいる人との結婚を親は決して許してくれなかった。

悩んだ末、駆け落ちした。

これがわたしの10代から20代後半の10年。

 

50代末から実家のごたごたが始まった。

還暦を機に学生時代の先輩、後輩と行き来が再開した。

さすがに、10代の頃よりは自分という人間が分かってきてた。

そして俳句と出会い、64歳の6月にHatena Blogを始めたんだった。

若いころの10年より、この10年の方が人との関りを大切にし、楽しんでもいる。

わたしはカトリックの教えを受けたが、宗教は持っていない。ただ、太古の日本人のように、山に、海に、木々に、自然に「命」を感じるアニミズムっぽい感覚は持っている。

 

精神的にはこの10年間、あまり変わりはないが、肉体的には確実に衰えてきている。

コロナがそれに拍車を掛けた。

外出をしなければ、脚は確実に衰える。

内臓も筋肉も衰えているように感じる。

あれだけ大食大飲だったのに、いまやお上品なものだ。

 

これから先の10年、予定を立てたいが、立てられない。

いつ病気になるか、目が見えなくなるか、認知症になるか、そしていつ死ぬのか。

誰にも分らない。

せめて相方ともう少し旅行がしたいが、彼はソフトボール優先だから、わたしとのことは2の次、3の次だ。

 

だから、元気な2人でいられるうち、1日1日を味わって生きる。

これが次の10年の目標だ。