なーんちゃって宗教観
本来のハロウィンは昨日、10月31日だけなんだよ。
キリスト教の諸聖人の日(11月1日)のイブで、カボチャを飾ったり、魔除けに仮装した子供が"Trick or treat"と言ってご近所を回る。日本の地蔵盆みたいなもんだ。
ネットによると1970年代にキディランドがハロウィン関係の商品を販売し出し、1997年から東京ディズニーランドでディズニー・ハロウィンが毎年、行われるようになった。期間も9月くらいから10月末まで。
今や、その経済効果はバレンタインやホワイトデーを抜いて1100億円にもなるんだと。
企業の目論見に見事のせられたって訳だけど、楽しけりゃ何だっていいんだ。
クリスマスだってそうだ。
諸聖人の日どころじゃない。キリストの誕生日だよ。
なんと明治時代末には年中行事として定着してたんだって。
昔から、楽しけりゃいいじゃないかって国民性だったんだ。
子が生まれたら神社でお宮参りをし、親が亡くなったら仏式のお葬式をする。
ちゃんと信仰している人もいるだろうが、少数派だ。特に都市部では。
わたしが子供の時も、クリスマスはちょっとご馳走でケーキを買ったりプレゼントがあったりした。
中学からのカトリックの教育を受け、信者でもないわたしがクリスマスを祝う意味を考えたりしてた。
仏教の灌仏会(花まつり)さえ行ったことないのに、葬儀や法事には数珠を持って行く。
日本人には宗教は馴染まない。
頭の上高く高くに存在する神仏を崇めることは、わたしたちには抽象的過ぎるのだ。
もっと具体的な自然、山々や雨、草花など、目に見えるもの、手に触れることのできるものに在(おわ)す神が、農耕民族であった我々の祖先から親しまれてきた神であり、自然と手を合わせることのできる対象であると思う。太陽や島を祀る神社ならわたしにも素直に手を合わせることができる。
なーんちゃって。