皮膚科

2週間ほど前から、右目の上瞼の内側、鼻に近い方が赤くて時々痒い。

前にもあったなあと思いつつも、そこはお化粧をしないようにして様子をみていた。

しかし、やっぱり痒い。それでなくても大きくてシミだらけで不細工な顔なのに。目の上が腫れ上がったりしてはお岩さんだ。

で、いつもの皮膚科へ行ってみた。

 

U診療所はご主人が内科、奥さんが皮膚科で、別々の診療室で診察なさる。

内科の先生は相方より年上で、ハンサムとは言えないが、明るくてなかなか信頼できる感じのする人だ。

ただ、風邪引きでも山のような薬を処方なさった。

だから、わたしは内科ではあそこに掛からない。

皮膚科の先生もわたしより年上で、色白の美人で親切だが、少々物言いが荒い。

でも、処置は適確で間違いがない。

 

実は数年前、近所にもう1軒、O皮膚科が出来たのだ。

1度、U診療所が休みの日にO皮膚科へ行ったことがある。

ビルの1階の広いスペースを占めており、自動ドアを入ると壁に沢山の画面がならんでいて、シミ、皺の改善や二重瞼の手術のコマーシャルが映っていた。

受付のお姉さんたちはしゃれたユニフォームで笑顔を振りまいてた。

わたしは何を診てもらうために行ったのか忘れてしまったが、50才位の先生は金の腕時計をしてた。気持ちがいいほどの拝金主義。

二度と行ってない。

 

今朝、久しぶりにMrs.Uの診察室に入ると、若い男性の先生がいて「どうなさいましたか」と訊かれた。わたしが説明しようとすると、Mrs.Uが現れた。

歳を取られて少し瘦せられたようだが相変わらずお綺麗。

わたしは頭の中で「ん?この青年医師はお孫さんかな。そういや色白のハンサムボーイだ。お祖父さんに似なくてよかったな」などと考えながら、彼女に説明した。

彼女はカルテを見て「5年前も同じ症状で来てたね」「はい、先生に目に入っても大丈夫な塗薬と、肌に優しい化粧品のサンプルをいただきました」

結局、5年前と同じ薬を出してもらうことになった。

「先生、このシミのことでご相談が」とマスクをとって見せた。

先生は「肝斑みたいやね。薬を3,4カ月飲んだらましになるけど、紫外線が弱くなってからの方がいいから」ということで、また、冬に行くことにした。

 

お医者さまってユニークな人が多いな。