カレーの日

今週のお題「もしもの備え」

今回の台風10号は九州に酷い爪跡を付けながら、朝鮮半島へ向かっている。

大阪は雲は多いが晴れている。

でも、まだマンションのピッタリ閉まる窓のすき間からピューっと不穏な音が聞こえている。

 

もしもの備えは万一に備えることだ。「もしものこと」というのは思いがけないことだ。普通では考えられないことまで想像して、それに対処する。

何十年、いやご先祖さままで入れれば百年を越すほど住んできた家の裏山が崩れることも、高い堤防でまもられてきた海沿い、川沿いの我が家が波にさらわれることも、想像しなければならない。

安全な場所へ避難するまでの道が水没する可能性や、避難所が受け入れられる人数の限度まで考えなければならない。

 

それでもまだ台風はましだ。

発生してから日本へ来るまでの間、何日かの猶予がある。

 

地震は瞬間だ。

あっと思ったらもう始まって終わっている。

突然、2階が落ちてくる。冷蔵庫が動き、挟まれる。

 

無事、生き延びることが出来た場合に対して備えるんだ。

衣食住どれも必要だが、まずはやはり食べることが1番だろう。

阪神淡路大震災の2日後、借りてきたスクーターに山のように食料を積み、相方がわたしの実家に届けてくれた。

 

うちは台風の日はレトルトのカレーと決めてある。

2日前に福神漬けと一緒に買ってきたやつ。

相方と2人で無事を噛みしめながら、今晩はカレーを食べよう。