客観視

何日か前、今回の新型コロナウイルスへの対応に関して、自分のできることは何があるか、考えていた。まず、人混みを避ける。スーパーへはまだ混まない3時ごろに買い物に行く。その際、マスク着用、帰宅したら手や手で触れたところをアルコール消毒。食物は色んなものを食べて、健康に留意する。

わたしたちのように退職した人間だからできることかもしれない。

働いている夫婦で子供がいたら、わたしたちのような訳にはいかない。

いずれにせよ、できることしかできない。

 

そこから、地震へとわたしの考えは飛んだ。

阪神淡路の大震災でわたしの実家や親せきの家はほとんど、全壊か半壊だった。

大阪のわたしの家にさえ、あの朝、どどどどという恐ろしい音と共に北から何度も揺れがやって来た。家族4人、1部屋に集まって、布団をかぶって震えていたのだ。

地震は怖い。津波も怖い。

でも、わたしたち人間にできることは限られている。

できることしかできない。

 

日本の下に4つのプレートが潜り込もうとしている。

ああ、地球も生きてるんだ。

46億年前に誕生した地球で、それはそれは色々な事があった。ホモサピエンスが出現したのが20万年前。日本列島が大陸から完全に離れてほぼ現在の形になって1万3千年。まだまだ日本の形は変わってゆくのだろう。

 

今までも地球は成長し続け、人間は生き続けてきた。

地球は災害をもたらす恐ろしさとわたしたち人間や生き物を育てる素晴らしい力の両方を持っているのだ。

わたしたちには、できることしかできない。

そうしてこれからも地球と共に生きていくのだ。

 

なーんてこと考えて、ちょっと気が楽になった。

人間には前の経験を活かすという知恵がある。

きっと、コロナも地震も他の自然被害も、今の体験から次へ残すべきものを探り、次回はもっとよい対処が出来るようになっていくだろう。

 

まず、わたし自身に課すべきことは冷静であること。

すぐに、わーっとなって人間の小ささが露呈してしまう。

 

思っていることを文章にすると、ちょっと客観的に自分を見る事ができる。

読んで下さってる皆さん方には誠に申し訳ないが、そういう事なのである。